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VPSサービスのおすすめは?プロが教える公開しないVPSの選び方

いざVPSを探すとなると種類が多くて迷ってしまいますよね。VPSは使い始めると長い期間使い続けることが多いため、後悔しないように慎重に選ぶ必要があります。

本記事では、普段からさまざまなVPSを利用している現役エンジニアが絶対に失敗しないVPSの選び方をご紹介します。

そこで本記事ではわたしの知識と経験から、失敗しないVPS選びの3つの極意をご紹介していきたいと思います。

失敗しないVPS選びの3つの極意
  1. VPSの利用目的をハッキリさせる
  2. 将来的なことも考えてVPSを選ぶ
  3. 実際の支払額を知っておく

最初に結論からお伝えします

お時間のない方のために結論からお伝えします。おすすめのVPS選びの参考にしてください。

WEBアプリ開発に使うならカゴヤVPSがおすすめ

弊社ではWEBアプリを動かすためのプラットホームとしてカゴヤVPSを選んでいます。

最近のLinuxは512MBのメモリーサイズでは起動しない場合があるため、最低でも1GBのメモリーは必要です。しかし一般公開するWEBサーバーとして使う場合は2GBのメモリーの方が動作が安定します。

弊社では月額880円大容量プランがコストパフォーマンスに優れていて性能も申し分ないため、WEBアプリを動作させるプラットホームとして利用しています。

主要なVPSサービスとメモリーサイズ2GBのプランで比較しますと、カゴヤVPSのコストパフォーマンスの高さが分かります。

VPSサービスCPUメモリーストレージ月額
カゴヤVPS2コア2GB200GB880円
さくらのVPS3コア2GB100GB1,738円
ConoHa VPS3コア2GB100GB1,743円
メモリーサイズ2GBのプランで比較した結果

3コアCPUで比較すると価格は並びますが、カゴヤVPSのスペックの高さが際立ちます。

VPSサービスCPUメモリーストレージ月額
カゴヤVPS3コア3GB400GB1,760円
さくらのVPS3コア2GB100GB1,738円
ConoHa VPS3コア2GB100GB1,743円
CPUコア数3のプランで比較した結果

この比較結果から分かるとおりカゴヤVPSは非常にコストパフォーマンスが高いためオススメできます。

短時間の利用ならば1時間プランがあるConoHa VPSがおすすめ

VPSサービスは長期プランを契約すると割引を受けられますが、少しだけVPSを使いたいというユーザーのために1時間プランを用意しているVPSサービスもあります。

短時間の利用であれば、そのようなVPSサービスがおすすめです。弊社ではテスト目的で利用する際はConoHa VPSの1時間プランを利用しています。丸1日使っても数十円で済むのでお得です。

WordPressを使いたい場合はレンタルサーバーがおすすめ

WordPressを使いたい場合、特別な理由がなければ運用が手軽で安定性が高いレンタルサーバーの方がおすすめです。

自分でOSからカスタマイズしたい、NginxでHTTP/3を使えるようにしたい、WEBサーバーをカスタマイズしたい、データベースをカスタマイズしたい、など独自カスタムしたい場合を除いてVPSの利用はおすすめしません

失敗しないVPS選びの3つの極意

これからVPSを契約するあなたのために、わたしが考える「失敗しないVPの選び方 3つの極意」を分かりやすくご説明します。

1. VPSの利用目的をはっきりさせる

VPS選びで後悔しないためにも、どのような目的でVPSを契約するのかハッキリさせましょう。

  • 自分で開発したアプリをデプロイしたい
  • テスト目的で少しだけ使いたい
  • 仕事用のWindows端末として使いたい
  • FXの取引に使いたい

アプリをデプロイするならばLinux VPS

Node.jsだとかRuby on Railsなどで開発した自作のWEBアプリをデプロイしたいのであればLinuxのVPSがおすすめです。スペックは最低限でも良いのですが格安のメモリーサイズ512MBプランはおすすめしません。

最近のLinuxはスペックを要求するようになっているため、512MBのメモリーサイズでは起動しない場合があります。そのため、最低でもメモリーサイズが1GBのVPSを選んでください。不特定多数の人に利用してもらうWEBアプリの場合はメモリーサイズが2GBあると安心ですが、VPSは後からスペックを上げる(スケールアップ)ができるので、最初はメモリーサイズ1GBで様子を見て必要に応じてスペックを上げるというやり方が良いかも知れません。

Linuxを導入する場合は自分でミドルウエアのインストールや設定を進める必要があるので手間がかかりますが、VPSサービスによってミドルウエアがインストールされた状態のイメージを利用したり、自動的にインストールを実行するスクリプトを提供したりしている場合があります。そのため、必ずしも自分ですべてインストール・設定する必要はありません。

テスト目的ならばConoHa VPSの通常料金がおすすめ

週末の数時間だけテストで使いたいという場合もあるでしょう。弊社でもテスト目的で頻繁にVPSを利用しているのですが、そのような短期利用時に便利なのがconoHa VPSの「通常料金」と呼ばれる支払い方法で、1時間単位の請求となります。

非常に安価にVPSを利用できるため、数時間だけ使いたいという場合はConoHa VPSがおすすめです。

仕事用のWindows端末として使いたい

フリーランスの方やマイクロ法人を立ち上げているひとり社長の方はプライベートで使っているパソコンを仕事でも使っているケースが多いです。それでも問題はないのですが、セキュリティーの面だとか管理の面で仕事用のパソコンを分けたくなる場合があります。

しかしパソコンを買うと10万円以上の出費となるので導入に踏み切れない場合があるでしょう。しかしVPSを使うと月額2000円前後で仕事専用のWindows端末をクラウドに置けます。

安いWindows VPSだと月額1000円くらいで利用できる場合もあるのですが、サーバースペックが低くて使い勝手が良くありませんので、メモリーサイズは最低でも2GBあるVPSを選ぶと良いでしょう。

またWindows VPSで注意しないといけないのは、リモートアクセスのためのライセンス(RDS CAL)が別途必要になる点です。1アカウントあたり1個のライセンスが必要(サーバー台数には関係ない)で、月額数百円~1000円程度のコストがかかります。

メモリーサイズが2GBのプランで1年間利用した場合の支払価格を計算しました。さくらのVPSとConoHa VPSは1年プラン、カゴヤVPSには1年プランはないので1カ月プランを12回支払った際の価格としています。

VPSサービスCPUメモリー支払料金RDS CAL(月額)
カゴヤVPS2コア2GB15,840円1,155円
さくらのVPS3コア2GB25,410円1,100円
ConoHa VPS3コア2GB26,571円770円

2. 将来的なことも考えてVPSを選ぶ

WEBアプリをデプロイするなど、サービスとして長期的に利用する目的であればVPSサービスは慎重に選ぶ必要があります。というのも、サーバー構築は自動化していない限り手間もかかって面倒だからです。データベースを移行したりOS設定をカスタマイズしたりしていますと、なおさら面倒です。

ですから、長期利用を検討している場合は費用面も考慮して長く使えるサービスを選ぶと良いでしょう。単純に値段だけで決めるとスペックが低かったりサポートが不十分だったりして後悔することになりかねません。

3. 実際の支払金額を知っておく

VPSサービスに限りませんが、公式サイトを見ると月額換算の価格を記載していて実際に支払う金額は契約するまで分からないということが多いです。

お金のことですので、分かりやすい表記にしてほしいところですが一括払いだと高額になりがちなので各社が安く見せようと工夫をしているわけです。

そこで、価格の目安として1GBのメモリーサイズで各社の価格を比較してみました。契約期間は1年を想定しています。

VPSと共有サーバーの違い

VPSと共有サーバー(いわゆるレンタルサーバー)の大きな違いは、サーバーリソースをどのように使うかという点です。

VPSはユーザーごとに仮想マシンが用意される

VPSは1台の物理的なサーバーにホストOSがインストールされ、そのホストOSの上に複数の仮想マシンが構築されています。

仮想マシンの構築には多くのVPSでLinuxのKVMという技術が利用されています。KVMというのはオープンソースの仮想化技術で、非常に動作が軽く扱いやすい点が特徴です。

仮想マシンにはゲストOSをインストールでき、基本的に仮想マシン間の干渉はありません。共有サーバーのように他のユーザーが障害を引き起こしても、それによって障害に巻き込まれたり動作が遅くなったりするという心配はありません。

メモリーやCPU、ストレージなどのリソースも各仮想マシン用に確保されるため、共有サーバーよりも負荷のかかる利用に適しています。

また、VPSはユーザーごとに環境が別れているためアプリを自由にインストールできます。そのため共有サーバーでは難しいゲームサーバーの構築やNode.jsなどで開発されたアプリケーションをデプロイできるという特徴があります。

VPSと専用サーバーの違い

専用サーバーはひとりで使えるレンタルサーバー

VPSと専用サーバーは似ていますが、VPSは仮想マシンを占有できるのに対して専用サーバーは物理的なサーバーを丸ごと1台占有できます。

サーバー全体をひとりで使えるため、専用サーバーはサーバー性能を最大限に引き出せ負荷耐性も高くなります。

また、VPSは通信回線を共有していますが専用サーバーは基本的に通信回線も専用の回線を利用できます。VPSの場合、ユーザーごとに最低利用帯域を確保しているので他のユーザーが大量のトラフィックを流しても通信が切れることはないものの、帯域全体を独占できる専用サーバーほどの耐性はありません。

また、専用サーバーはハードウエアも独占するのでハードウエアのカスタマイズも自由に行えます。

VPS・共有サーバー・専用サーバーのメリット・デメリット比較

スペックの比較

比較項目VPS専用サーバー共有サーバー
管理者権限ありありなし
自由度
OS選択
メンテナンスユーザーユーザー提供会社
サーバー構築ユーザーユーザー提供会社
サーバースペック
外部からの影響
独自アプリ
OSのカスタマイズ
ハードウエアのカスタマイズ
VPS・共有サーバー・専用サーバーの比較

VPSのメリットとデメリット

VPSのメリットとデメリットをまとめると次のようになります。

VPSのメリット

  • 安価に専用サーバーのような環境を手にできる
  • 共有サーバーと比較して自由度が高い
  • OSを簡単に導入できる
  • サーバー構築の仕組みが用意されている

VPSのデメリット

  • サーバー設定やメンテナンスを自分で行う必要がある
  • 物理的なカスタマイズができない
  • 専用サーバーと比較すると性能面で劣る
  • 専用サーバーほどの自由度はない

VPSは専用サーバーのようにハードウエアをカスタマイズしたりリソースを占有したりすることはできません。しかし、そこまで細かくカスタマイズしたいというユーザーは非常に少ないでしょう。

VPSは非常に安価に専用サーバーのような環境を手にできるというメリットは大きく、独自アプリを使ったり自分で開発したりしたアプリをデプロイしたいとうユーザーには最適な環境です。

VPSをおすすめする使い方

共有サーバーを使おうか、VPSを使おうか迷っている方のためにVPSが適しているおすすめの使い方をご紹介します。

独自アプリを使う

共有サーバーではあらかじめインストールされているアプリや提供会社が許可したアプリしか使えません。例えばWordPrssのようなCMSアプリであれば問題なく使えるはずです。

その一方で、NextcloudのようなクラウドアプリやGitLab、Redmineのような業務アプリを共有サーバーにインストールすることはできません。

このような独自アプリをインストールするには自由にサーバー設定を変更したりアプリをインストールしたりできるVPSが最適です。

また多くのVPSには独自アプリを簡単に導入できる仕組みが用意されているため、自分で面倒なインストール作業を行わず導入できます。

KAGOYA CLOUD VPS(カゴヤVPS)の評判・口コミ!メリット・デメリットを知っておこう!

マルチプレイ用ゲームサーバーを使う

マインクラフトのような人気ゲームには複数のプレーヤーと一緒に遊ぶマルチプレイ機能が用意されています。公式のマルチプレイ用サーバーで遊ぶこともできますが、自由にプレイしたい場合は自分だけのマルチプレイ用サーバーが欲しくなります。

自宅PCでもマルチプレイ用サーバーを構築できますが、安定性などを考えるとVPSを使ってマルチプレイ用サーバーを構築した方が楽しくプレイできる場合が多いでしょう。

VPSであれば自由にアプリをインストールできますので、マルチプレイ用サーバーを構築できます。一部のVPSサービスにはマルチプレイ用サーバーをインストールする仕組みを導入していますので、どなたでも簡単にサーバー構築できます。

また最近ではゲーム専用のVPSも登場しており、サポートを含めてゲームに対応しているので思う存分オンラインゲームを楽しみたい場合はゲーム専用VPSがおすすめです。

中でも1時間単位で利用できるConoHa for GAMEならば週末だけ・連休中だけゲームサーバーを稼働させるという柔軟な使い方もできるので非常に人気があります。

24時間365日稼働するWindows端末を使う

Windows Serverが利用できるVPSを使えば24時間365日稼働するWindows環境を手に入れられます。

Windowsで動作するゲームやFXの自動売買ツールを動作させたい場合、自宅のパソコンだと騒音や電気代が気になりますしパソコンの故障や停電の心配もあります。しかしVPSであれば固定の金額でWndows環境が使いたい放題です。

実際、FX専用のVPSもありますのでFXで自動売買ツールを動作させる場合はVPSの利用がおすすめです。

また、仕事用のWindows端末としても最適です。VPSを使えば仕事とプライベートを分けられ、リモートデスクトップを使えば世界中どこからでも仕事用のWindows端末にアクセスできるようになります。

Windows VPSの価格比較!安くておすすめのWindows VPS

Node.jsやRuby、Python、Javaを使う

最近Node.jsの利用が高まっており、ご自身でアプリ開発されている方も多いのではないでしょうか。

しかしほとんどの共有サーバーではNode.jsやRuby on Rails、Django、Javaサーブレットなどの利用を許可していません。そのため、それらの言語・フレームワークで開発されたアプリケーションをデプロイするにはVPSが適しています。

VPSにNode.jsをインストールする方法を解説

VPSの選び方

VPSはどれも同じに見えるので適当に安いところを使えば良いやと思っていると後悔するかも知れません。テスト目的で短期間使う場合は別ですがWEBサーバーとして使うなど長期的に使う場合はしっかりと各社のメリットデメリットを考慮する必要があります。

スペックだけ見ても分からない

VPSを選ぶときは仮想CPU数(コア数)やメモリーサイズ、ストレージサイズを基準に選びますが、同じ仮想CPU数でも各社で性能が異なります。CPU数が同じでも物理的なCPUの性能は各社で異なるので当然といえば当然です。

メモリーは体感できるほどの速度の違いはないのでメモリーサイズで選べば問題ないのですが、ストレージは読み書き速度が各社で異なるので単純にストレージサイズだけで選ぶとスピードを求める場合は後悔するかも知れません。

不安な場合、一度実際に使ってみることをおすすめします。

無料お試し期間をうまく使う

VPSサービスの中には無料のお試し期間を設けている会社もあります。例えばさくらのVPSは2週間のお試し期間があり、同時に2台まで利用できます。2台同時に使えるのでプランごとの使い勝手の違いを確認することもできます。

注意点として、さくらのVPSでは無料のお試し期間中に通信速度の制限が入ります。そのため、プランの違いによるスペックの違いについてインターネットを介して確認するのは難しいかも知れません。

さくらのVPSの無料期間中は通信速度に制限がある

短期プランをうまく使う

わたしのおすすめは1時間という超短期間の契約ができるVPSサービスを使ってみることです。ConoHa VPSやカゴヤVPSは1時間単位で利用できます。1時間あたり1円程度から利用できる上に通信速度に制限が入ることもないのであらゆる動作確認が可能です。

カゴヤVPSの場合は1時間プランしかないので、少し使ってみて気に入ったらそのまま使い続けられます。

1時間プランがあるVPSはテスト目的にも合っていますので、弊社では頻繁に利用しています。

VPSはセキュリティーに注意しよう

VPSのメリットは自由度が高い点ですが、それと引き換えに面倒なメンテナンスも利用者自身で対応しなければなりません。

セキュリティーについても同じで、インターネットにサーバーを公開する以上は責任を持ってセキュリティー対策をする必要があります。

VPSを使う場合は日々のメンテナンスに加えてサーバーが侵入されていないか、その兆候にも目を光らせる必要があります。どこから手を付けて良いのか分からない場合は次の記事で解説しているので参考にしてみてください。

VPSに侵入されたとき、どうすれば気付けるのか|チェック方法と対策

VPSのよくある質問

AWSとVPSは同じ?
仮想サーバーが提供されるという点では同じです。ただし、AWSはVPC(Virtual Private Cloud)という仮想ネットワークに仮想サーバー(EC2)を配置したりLambdaやRDS(Relational Database Service)でサービスを構築するサービスです。仮想サーバーだけ見れば似ていますが、利用目的が異なりますし個人で使う場合は思いがけない高額請求もあるので、個人の方はAWSよりもVPSをおすすめします。
普通のレンタルサーバーとVPSの違いは?
ブログ公開などで使われるレンタルサーバーとの一番の違いは「管理者権限」が使える点です。Linuxでは「root権限」とも呼ばれる管理者権限を使えるとOSの設定を自由に変更したりアプリケーションを自由にインストールできたりします。自分で開発したWEBアプリをインターネットで公開したい場合はサーバーを自由に設定できるVPSが合っています。
WordPressでブログを公開したいのだけれどVPSを使うべき?
ブログを公開したい場合はVPSではなくレンタルサーバーが合っています。VPSでWordPressを使う場合はWordPressを自分でインストールしたりアップデート作業をしなければいけません。とても手間がかかるので、ブログ目的であればVPSではなくレンタルサーバーを選びましょう。
使い過ぎて高額請求される心配は?
VPSは従量課金制ではないので契約期間中の提示価格から変わる事はありません。通信量についてもたくさん通信したから追加料金を求められる事もありません。ただし、VPSは物理サーバーや通信回線を共有しているのでサーバーに過剰な負荷をかけたり大量の通信を流すと制限される事があります。
素人でもVPSを使える?
VPSにはWindows ServerとLinuxサーバーがありますが、Linuxサーバーの場合はLinuxの利用経験が無いと厳しいです。サーバーは常に最新のアップデートを適用してセキュリティーを守る必要があります。そのため、Linuxコマンドが分からないという方はVPSの利用を控えた方が良いでしょう。