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サーバーへのリモートログインやWordPressの管理画面へのアクセス制限をかけるとき、パスワードを強固にするだけでなく送信元IPアドレスで制限をかけると非常に効果的です。
しかし、自宅のネット環境はIPアドレスを固定できな場合が多いですし、外出先からアクセスした際はIPアドレスが不定です。
そこで、IPアドレスを固定化するためにVPNサービスを利用するケースが増えています。
本記事では、どのサービスがコストパフォーマンスが高く手軽にIPアドレスを固定化できるのか解説します。
Contents
最初に結論から
弊社でも採用している方法で、2024年12月時点で最もおすすめのサービスはPrivate Internet Access(通称:PIA)の固定IPオプションです。
PIAというのはアメリカ合衆国で運営されているVPNサービスなのですが、このサービスを弊社で採用している理由は次の3つです。
- 価格が非常に安い
- 通信速度が速い
- Linuxでも専用のGUIアプリが使える
VPNサービスの多くが専用アプリを提供しているのですが、Linux用のGUIアプリを提供している会社は非常に少ないです。
弊社では開発用LinuxワークステーションからVPSにリモートアクセスしたりWordPressの管理画面にアクセスしたりするので、LinuxでGUIアプリが利用できるというのは重要な要素です。
円安のため若干価格が上がっているものの、3年プランで固定IPオプションを付けた場合、総額2万円前後で利用できます(2023年10月時点の価格)。
PIAは追加費用なしで利用期間が4カ月延長されるので、月あたりの価格にすると500円~600円程度となります。
競合他社と比較しても価格面で非常に優れているため、弊社ではPIAを採用しています。
➜Private Internet Accessの公式サイトを見る
各VPNサービスの比較
固定IPアドレスを利用できるVPNサービスは他にもあるので比較してみましょう。
比較項目 | PIA | マイIP | NordVPN |
---|---|---|---|
運営地域 | アメリカ合衆国 | 日本 | パナマ |
月あたりの価格 | 540円前後 | 1,100円 | 1,350円前後 |
Windows用アプリ | |||
Mac用アプリ | |||
Linux用アプリ | |||
iPhone用アプリ | |||
Android用アプリ | |||
通信速度 | 速い | 遅い | 速い |
利用可能な固定IPアドレスのロケーションを比較します。
比較項目 | PIA | マイIP | NordVPN |
---|---|---|---|
日本 | |||
アメリカ | |||
イギリス | |||
オランダ | |||
カナダ | |||
フランス | |||
ドイツ | |||
イタリア | |||
スウェーデン | |||
オーストラリア | |||
スイス | |||
香港 | |||
スペイン | |||
ベルギー | |||
デンマーク | |||
シンガポール |
Private Internet Access
Private Internet Access(PIA)はアメリカ合衆国で運営されているVPNサービスです。
PIAはIPアドレスを隠してインターネットでプラバシーを守ったりロケーション制限を回避して海外のオンラインサービスにアクセスする目的で利用されていますが、オプションとして固定の専用IPアドレスを利用することができます。
なお、固定IPアドレスは日本のIPアドレスだけでなく海外のIPアドレスを選択することもできます。
価格が非常に安い点と対応プラットフォームが多い点が魅力のVPNサービスと言えます。PIAはLinux向けに専用のGUIアプリを提供しており、非常に使いやすいため弊社ではPIAを常用しています。
➜コスパ最強!Private Internet Accessの公式サイトを見る
実際に申し込んで固定IPをセットアップする手順は以下の記事が非常に参考になります。
マイIP(インターリンク)
マイIPはインターリンクが提供するVPNの固定IPアドレスサービスです。
インターリンクはセカイVPNというVPNサービスも提供していますが、本サービスとは別です。セカイVPNはIPアドレスを隠してインターネットでプラバシーを守ったりロケーション制限を回避して海外のオンラインサービスにアクセスする目的で利用されていますが、マイIPは専用の固定IPアドレスを提供するサービスです。
月額契約となっており、2024年12月現在では月額1,100円の固定料金です。
WindowsとMacでは専用のアプリが提供されているのですが、iPhoneやAndroid、LinuxではOSのVPN設定を利用者自ら設定することで固定IPアドレスを利用できます。
NordVPN
NordVPNはパナマで運営されているVPNサービスです。
PIAと同じくIPアドレスを隠してインターネットでプラバシーを守ったりロケーション制限を回避して海外のオンラインサービスにアクセスする目的で利用されていますが、オプションとして固定の専用IPアドレスを利用することができます。
世界的に非常に人気のあるVPNサービスで利用者は多いのですが、価格はPIAと比較すると高くなります。また、Linux向けのGUIアプリは提供されていませんがコマンドラインのツールは公式サイトで提供されています。
VPNサービスを使うメリット
固定IPサービスは一部のISP(インターネット・サービス・プロバイダー)でも提供しています。
ISPの固定IPサービスを利用するメリットは追加料金が不要でアプリもインストールしなくて良い点です。その変わり、自宅から出ると固定IPアドレスが使えなくなります。
VPNサービスで固定IPアドレスを使うメリットは、いつでもどこでも同じIPアドレスが使える点です。自宅でもオフィスでも旅行先でも海外からでお同じIPアドレスを使えます。
また、自宅で固定IPアドレスを使うとIPアドレスからインターネットでの行動履歴を追跡される恐れがありますが、VPNの場合は自宅のIPアドレスとは別のIPアドレスを使うため追跡される心配は無用です。
VPNのメリット
- どこでも同じIPを使える
- 自宅とは別のIPアドレスが使える
VPNのデメリット
- 費用がかかる
- ソフトウエアをインストールする必要がある
固定IPアドレスの利用シーン
固定IPアドレスが使えるようになると何ができるのでしょうか?
- WordPressの管理画面へのアクセスをIPアドレスで制限できる
- VPSへのリモートログインをIPアドレスで制限できる
- 自宅のWEBカメラへのアクセスをIPアドレスで制限できる
- Google Analiticsで除外IPアドレスとして登録できる
- WordPressのアクセス解析で除外IPアドレスとして登録できる
弊社ではVPSへのリモートログインやWordPressの管理画面へのアクセスをIPアドレスで制限しています。
VPNで固定IPアドレスが使えるため、自宅やオフィスだけでなくカフェや旅行先からでもVPSやWordPressの管理が可能となっています。
Google AnaliticsやWordPressのアクセス解析プラグインではVPNのIPアドレスを除外対象として登録しているので、自分のアクセスによって影響を与えてしまう心配がありません。
VPNのよくある質問
- データ通信でお金がかかりますか?
- 従量制ではないので、いくら通信しても追加料金は0円です。
- IPアドレスは自分専用ですか?
- ユーザーごとに専用のIPアドレスを払い出しているので、他のユーザーとIPアドレスを共有しません。