VPNで固定IPを手に入れる|サーバー管理におすすめのVPNサービス

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サーバーへのリモートログインやWordPressの管理画面へのアクセス制限をかけるとき、パスワードを強固にするだけでなく送信元IPアドレスで制限をかけると非常に効果的です。

しかし、自宅のネット環境はIPアドレスを固定できな場合が多いですし、外出先からアクセスした際はIPアドレスが不定です。

そこで、IPアドレスを固定化するためにVPNサービスを利用するケースが増えています。

本記事では、どのサービスがコストパフォーマンスが高く手軽にIPアドレスを固定化できるのか解説します。

最初に結論から

弊社でも採用している方法で、2024年5月時点で最もおすすめのサービスはPrivate Internet Access(通称:PIA)の固定IPオプションです。

PIAというのはアメリカ合衆国で運営されているVPNサービスなのですが、このサービスを弊社で採用している理由は次の3つです。

  1. 価格が非常に安い
  2. 通信速度が速い
  3. Linuxでも専用のGUIアプリが使える

VPNサービスの多くが専用アプリを提供しているのですが、Linux用のGUIアプリを提供している会社は非常に少ないです。

弊社では開発用LinuxワークステーションからVPSにリモートアクセスしたりWordPressの管理画面にアクセスしたりするので、LinuxでGUIアプリが利用できるというのは重要な要素です。

円安のため若干価格が上がっているものの、3年プランで固定IPオプションを付けた場合、総額2万円前後で利用できます(2023年10月時点の価格)。

PIAは追加費用なしで利用期間が4カ月延長されるので、月あたりの価格にすると500円~600円程度となります。

競合他社と比較しても価格面で非常に優れているため、弊社ではPIAを採用しています。

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各VPNサービスの比較

固定IPアドレスを利用できるVPNサービスは他にもあるので比較してみましょう。

比較項目PIAマイIPNordVPN
運営地域アメリカ合衆国日本パナマ
月あたりの価格540円前後1,100円1,350円前後
Windows用アプリ
Mac用アプリ
Linux用アプリ
iPhone用アプリ
Android用アプリ
通信速度速い遅い速い
2023年10月時点の比較結果

利用可能な固定IPアドレスのロケーションを比較します。

比較項目PIAマイIPNordVPN
日本対応 対応 対応
アメリカ対応 非対応対応
イギリス対応 非対応対応
オランダ非対応非対応対応
カナダ対応 非対応対応
フランス非対応非対応対応
ドイツ対応 非対応対応
イタリア非対応非対応対応
スウェーデン対応 非対応対応
オーストラリア対応 非対応対応
スイス対応 非対応対応
香港非対応非対応対応
スペイン非対応非対応対応
ベルギー対応 非対応対応
デンマーク非対応非対応対応
シンガポール対応 非対応非対応
対応ロケーション

Private Internet Access

Private Internet Access(PIA)はアメリカ合衆国で運営されているVPNサービスです。

PIAはIPアドレスを隠してインターネットでプラバシーを守ったりロケーション制限を回避して海外のオンラインサービスにアクセスする目的で利用されていますが、オプションとして固定の専用IPアドレスを利用することができます。

なお、固定IPアドレスは日本のIPアドレスだけでなく海外のIPアドレスを選択することもできます。

注文画面で「重複IP」にチェックを入れると固定IPアドレスを追加できる

価格が非常に安い点と対応プラットフォームが多い点が魅力のVPNサービスと言えます。PIAはLinux向けに専用のGUIアプリを提供しており、非常に使いやすいため弊社ではPIAを常用しています。

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実際に申し込んで固定IPをセットアップする手順は以下の記事が非常に参考になります。

マイIP(インターリンク)

マイIPはインターリンクが提供するVPNの固定IPアドレスサービスです。

インターリンクはセカイVPNというVPNサービスも提供していますが、本サービスとは別です。セカイVPNはIPアドレスを隠してインターネットでプラバシーを守ったりロケーション制限を回避して海外のオンラインサービスにアクセスする目的で利用されていますが、マイIPは専用の固定IPアドレスを提供するサービスです。

月額契約となっており、2024年5月現在では月額1,100円の固定料金です。

WindowsとMacでは専用のアプリが提供されているのですが、iPhoneやAndroid、LinuxではOSのVPN設定を利用者自ら設定することで固定IPアドレスを利用できます。

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NordVPN

NordVPNはパナマで運営されているVPNサービスです。

PIAと同じくIPアドレスを隠してインターネットでプラバシーを守ったりロケーション制限を回避して海外のオンラインサービスにアクセスする目的で利用されていますが、オプションとして固定の専用IPアドレスを利用することができます。

世界的に非常に人気のあるVPNサービスで利用者は多いのですが、価格はPIAと比較すると高くなります。また、Linux向けのGUIアプリは提供されていませんがコマンドラインのツールは公式サイトで提供されています。

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VPNサービスを使うメリット

固定IPサービスは一部のISP(インターネット・サービス・プロバイダー)でも提供しています。

ISPの固定IPサービスを利用するメリットは追加料金が不要でアプリもインストールしなくて良い点です。その変わり、自宅から出ると固定IPアドレスが使えなくなります。

VPNサービスで固定IPアドレスを使うメリットは、いつでもどこでも同じIPアドレスが使える点です。自宅でもオフィスでも旅行先でも海外からでお同じIPアドレスを使えます。

また、自宅で固定IPアドレスを使うとIPアドレスからインターネットでの行動履歴を追跡される恐れがありますが、VPNの場合は自宅のIPアドレスとは別のIPアドレスを使うため追跡される心配は無用です。

VPNのメリット

  • どこでも同じIPを使える
  • 自宅とは別のIPアドレスが使える

VPNのデメリット

  • 費用がかかる
  • ソフトウエアをインストールする必要がある

固定IPアドレスの利用シーン

固定IPアドレスが使えるようになると何ができるのでしょうか?

  • WordPressの管理画面へのアクセスをIPアドレスで制限できる
  • VPSへのリモートログインをIPアドレスで制限できる
  • 自宅のWEBカメラへのアクセスをIPアドレスで制限できる
  • Google Analiticsで除外IPアドレスとして登録できる
  • WordPressのアクセス解析で除外IPアドレスとして登録できる

弊社ではVPSへのリモートログインやWordPressの管理画面へのアクセスをIPアドレスで制限しています。

VPNで固定IPアドレスが使えるため、自宅やオフィスだけでなくカフェや旅行先からでもVPSやWordPressの管理が可能となっています。

Google AnaliticsやWordPressのアクセス解析プラグインではVPNのIPアドレスを除外対象として登録しているので、自分のアクセスによって影響を与えてしまう心配がありません。

VPNのよくある質問

データ通信でお金がかかりますか?
従量制ではないので、いくら通信しても追加料金は0円です。
IPアドレスは自分専用ですか?
ユーザーごとに専用のIPアドレスを払い出しているので、他のユーザーとIPアドレスを共有しません。